そういえば、2022年始まってから初詣に行っていないと気づき、カブにまたがった。突然だが、伊勢である。
とりあえず、紀伊半島を横断し、三重県の県庁所在地「津市」に出る。ここで国道23号に合流し、南下していく。
途中からバイパスに入り、伊勢神宮の外宮(げくう)を通過、さらに5キロほど進むと内宮(ないくう)がある。赤福の本店などでも有名な「おかげ横丁」があるのも内宮の方である。
内宮に近づくと、一般車は駐車場へと案内されるが、二輪車とバスは直進が許された。直進、それはすなわち国道23号の終点へ向かって、最後の500mを走り出したことを意味する。
そして、国道23号は、突然終わりを迎える。というのも、その先にあるのは、「伊勢神宮の鳥居」なのだから。
すなわち、この国道は「国道に接続」せずに終わる。これは国道の成立要件的に見れば、異例のことだ。
そして、有名な「国道23号終点」の画像をドン。
なぜ、このような変な終わり方をするのか。それは、日本文化における「伊勢神宮の重要性」にある。
まず、この国道23号の前身となる大正国道においては、「東京市より神宮に達する路線」として整備された。要は、
旧国道1号線 なのである。
伊勢神宮はもとより、皇室ゆかりの信仰対象であり、江戸から「伊勢街道」が築かれるなど賑わいを見せていた。
さらに、明治に入りお伊勢参りのブームは沈静化するが、それに伴い「国家神道の聖地」として、別格の存在になっていった。
だから、伊勢で終わるべきなのである。
今昔、伊勢神宮は多くの人で賑わっている。
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明日は、伊勢湾をフェリーで渡船することにした。国道42号の海上区間である。お楽しみに。。